「卒業式に出る?出ない?不登校の子どもを想う親さんへ」
〜心が軽くなる考え方〜
卒業式が近づくと、不登校のお子さんを持つ親御さんの心には
さまざまな思いが沸き上がってきます
「卒業式に出るのかな?」
「行かせた方がいいのかな?」
「出ないと言われたけど、このままで本当にいいの?」
そんなふうに悩んでしまうのは、親として仕方がない…
今回は、アドラー心理学の考え方をベースに、
不登校で悩んできたあなたの気持ちが少しでも軽くなるよう
お伝えできたらなあと思います
1. 子どもの気持ちに寄り添う言葉かけ
親としては、「将来のことを考えてほしい」「思い出になるから行った方がいい」
と言いたくなるかもしれません
でも、子ども自身は今の自分の気持ちで精一杯な状態だと思います
だからこそ、こんな言葉で寄り添ってみませんか?
「行きたくないんだね。今、どんな気持ち?」
「あなたの気持ちを大切にしてるよ」
「もし気が変わったら教えてね」
子どもの気持ちを否定せずに聞く事で、子どもの心の安心感につながります。
安心した環境で過ごす時間を長くする事で
一歩前へ踏み出す時が、必ず訪れます
それが、今なのか…もっと先なのか…
をれは、子ども自身が決めることとなります
子ども自身が決める事って…
続けてお伝えしていきますね
2. 子ども自身の決定を尊重すること
アドラー心理学では、「自己決定」という考え方も大切にしています
これは、「人は自分の行動を自分で決める力を持っている」というものです
卒業式に出るか出ないかを決めるのは、お子さん自身です
もちろん、親としては出席してほしい、思い出を作ってほしい
けじめをつけて欲しい等、と次々願いが湧き出てくるかもしれません
でも、どんな選択であっても、子どもが自分で決めたことには意味があります!
その意味は、今はわからないかもしれない。
今の状態から抜け出した時、自分自身で、その意味を見つけ出す日がきます。
もしお子さんが「行かない」と言ったとき、こう伝えてみてください。
「あなたが決めたことを大切にするよ」
親が信じてくれることで、子どもは「自分の思いを尊重してもらえた」と感じ
自分自身を大切にする力が育っていきます。
「あなたが決めた事を大切にする」その言葉の中に
込められた思いは…
ありのままのあなたを、受け止める言葉となります
3. 今の子どもの考え、状態をそのまま受け止める
アドラー心理学には「自己受容感」という言葉があります。
これは、「どんな自分でも、まずはそのまま受け入れる」というものです。
卒業式に出られないからといって、お子さんの価値が下がることは決してありません。
今、学校に行けていないことも、卒業式に行きたくない気持ちも
そのままの子ども自身です
ありのままの子どもの状態です
親ができる事は
「どんなあなたも大切だよ」
と伝え続けることだと思っています。
子どもは自分を否定することなく、自分らしく生きる、心の土台を築いていきます
あなたは、どのように感じましたか?
子どもの為に一生懸命に努力しているからこそ
色々な悩みが溢れてくると思います
でも、ひとつだけ言えるのは
卒業式に出る・出ないは
どちらを選んでも、子どもの人生にとって大切な一歩だと思っています
自分で、決めて、自分でその結果を受け止める
親がそっと寄り添い、子どもの選択を信頼することで、
子どもは自分の足で未来に向かって歩き出すことができます。
どうか、あなたもご自身の思いを抱え込みすぎず、
「私は子どものそばにいるだけで十分」と思ってくださいね
あなたの存在そのものが、子どもにとって何よりの支えなっていると思います
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